05年度にハローワークを通じ就職した障害者は3万8882人で、統計の残る1963年以来過去最多になったことが16日、厚生労働省のまとめで分かった。特に知的・精神障害者の就職が伸びており、知的障害者では初めて1万人を突破した。
ただ、一方で就職希望者が増えているため、就職率は依然4割にとどまり、法定雇用率(56人以上の企業で1.8%)の達成企業も昨年6月時点で42.1%と過半数に満たない。
調査によると、05年度の新規求職者数は前年度比4.8%増の9万7626人、就職した人は同8.4%増の3万8882人でいずれも過去最多だった。ただ就職率は39.8%で同1.3ポイント増にとどまった。
障害別では、全体の6割を占める身体障害者が同3.7%増だった一方、精神では同29.9%、知的では11.6%と大きく伸びた。職種別では工場の生産ラインなど「生産工程・労務」が占める割合がほぼ半数で最も多いが、前年度比で伸びが大きいのはホームページ管理などの専門的・技術的業務や、サービス業などだった。
また業種別でみると運輸・通信業が約4割増と大幅に伸びたのが目立った。
いわゆるIT分野で、障害を持った人たちの就労が積極的に進められています。
ただ、まだまだ就労を希望する人の数からみたら、
この数字が満足のいくものでないことは明らかです。
企業は比較的軽度な人を労働力として雇う一方、
重度の人にとっての受け皿はまだまだ未整備な状態です。
誰でもやる気があれば多かれ少なかれ報酬を手にすることのできる社会であって欲しいのですが。
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