介護職「賃金に不満」5割 平均時給1044円
厚生労働省所管の財団法人「介護労働安定センター」が14日発表した2007年度の介護労働実態調査結果で、ホームヘルパーら介護労働者の49・4%が「仕事内容の割に賃金が低い」との不満を抱いていることが分かった。
06年度調査の40・3%から9ポイント以上増えた。パートら時給制の従業員は平均時給が前年度比27円減の1044円、従業員全体の平均月収(税込み)は同約2000円減の17万9000円だった。
調査は昨年11-12月、介護労働者約5万1000人と約1万7000事業所を対象に実施、回答率はそれぞれ26%、29%。
賃金以外での仕事に関する労働者の悩みや不満(複数回答)では、「業務に対する社会的評価が低い」(38・4%)「精神的にきつい」(35・7%)が目立った。
事業所への調査では、64・7%が「今の介護報酬では十分な賃金を払えない」と答え、前年度の45・9%から大幅に増加。
地域による格差なども大きいので、全国平均で一概にどうこう言うことは難しいかもしれませんが、
ただ、給与が前年比で下がっていることは間違いないわけです。
社会の情勢では、給与総額は微増ながら上向いてきているわけですから、
介護従事者がそのギャップを感じていることが、賃金に対する不満となって現れているのではないでしょうか。
ただ、こういった統計を出すときに、
介護職の多くはパートタイム・登録制の勤務になっており、
時給というものの実態がつかみづらい面があります。
移動時間や研修時間、それらを含めた拘束時間などがどのようにカウントされているのか。
介護職の労働の実態の把握はまだまだ不十分なのかもしれません。
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