認知症ケアを支える人材が地域に必要とされていることは先日も書いたとおりです。
これまで、認知症ケアの専門資格といえば、認知症ケア専門士でした。
認知症ケアの実務経験3年を有するという受験資格に加え、
筆記200問と論述・面接試験により認定される認知症ケア専門士は、
この介護分野で関していえば、介護の質が問われるグレードの高い試験といえます。
しかし。認知症ケアの専門資格がもうひとつ。
認知症の認定専門介護福祉士資格が創設されました。
まだモデル事業ではあるものの、1月19日から日本介護福祉士会による
認知症認定専門介護福祉士の研修がスタートしています。
認定専門介護福祉士(認知症)養成研修 開催要綱
受講資格は、介護福祉士で、5年以上の実務経験があり、日常的に認知症ケアに関わっているものということで、
認知症ケア専門士よりも条件は厳しくなっています。
まだモデル研修という形なので、資格試験などは設けられていないようです。
ふたつの認知症ケアの専門資格が分立しているのですが、
国家資格である介護福祉士の上位資格である認定専門介護福祉士の方が価値が高そうに感じられます。
そうなると、認知症ケア専門士を取得した方たちの苦労が報われないという気もします。
せっかくこれだけ広まってきた資格なのに、勿体無いというか残念というか・・・。
認知症ケア専門士が築き上げてきたノウハウや実績も、うまく専門介護福祉士養成課程に反映されればいいのですが。。。
数多くある介護および介護周辺分野の資格が、統合・整理され、
その結果として、より体系的でかつ専門的になっていくことを期待します。
最近のコメント