胃に大量の介助手袋、障害者施設の入所男性が重体…香川
香川県坂出市の障害者支援施設「瀬戸療護園」(横倉直登園長)で、入所していた20歳代の重度障害の男性が吐血し、胃などの中から介助用のビニール製手袋約10枚が見つかり、重体に陥っていることがわかった。県警は、施設内に置いていた手袋を男性がのみ込んだとみており、施設の管理体制が不十分だったとして、業務上過失傷害容疑で同園を捜索し、捜査している。
県警によると、7月10日未明、男性が個室で吐血しているのを職員が発見。男性は病院に搬送され、手術を受けたが、胃などの中から塊になった手袋が見つかった。壊死(えし)していた十二指腸と、穴が開いていた胃を摘出したが、男性は重体で入院している。
同園によると、男性は約1年前に入所。生まれながら重度の障害があり、歩行も困難な状態で、食べ物以外でも口に入れる症状があったという。手袋は、介護士が2時間ごとに入所者の部屋を巡回し、紙おむつを交換する際に使用しており、個室内の高さ約1・5メートルのタンスの上や廊下などに保管していたという。
県警は、施設側が男性の症状を知りながら、手袋の保管方法に不備があったと判断。4日、介護士の勤務表など数十点を押収した。
横倉園長は「男性や家族にご迷惑をおかけし、誠に申し訳ない。手袋の管理体制が甘かった」と謝罪した。
異食自体はどこの施設でもおこりうるケースで、珍しくないことかもしれませんが、
手袋10枚というのは驚きです。
物品の保管というのは気を使うもので、
必要に応じて手の届かないところ、施錠されているところ、利用者の行動範囲を制限して場所を確保する、など、
さまざまな対応をしている反面、業務の効率性を考えれば手袋は近い場所にあることが重要視されます。
おそらくは、おむつ交換の際の部屋への置忘れだと思われますが、
このケースでは、歩行の困難な利用者であることから、ある意味では油断があったのかもしれません。
施設長の一問一答がこちらに記載されています。
この記事では、異食を症状としていますが、症状なのかどうかというのは難しいところですが。。。
それと、この事件の第一報では、これを虐待の可能性、として報道していました。
事実確認の甘い、かなり先走った報道で、社会的に与える影響も大きいと感じました。
第三者からの虐待に対しての目も厳しくなってきているようで、関心を集めやすい反面、
メディアがそれを利用しやすい状況にあるのかもしれませんね。
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