某HPより転載、内部告発です。
▼ 引用 ▼
家族へ事故のこと言えず、記録は主任が改ざん
私は、3年前に新しくオープンした特別養護老人ホームで介護職員として働いていました。
当時のことは誰にも言うまい、と自分で封印していたのですが、
また最近、ヘルパーの仕事につき介護にかかわるようになり、
責任者の施設長や主任が大きな顔をしているのを見て、
良心の呵責にさいなまれるようになりました。私も共犯者ですので。
開所して間もない施設で、
ショートの利用者さんも多く、介護職員も不慣れでした。
浴槽に入浴用の車椅子にベルトで固定して入ってもらい、
他の方の洗身をし、洗髪に移ろうとしたとき、
その利用者さんが浴槽に入ったままのことを思い出し、
見に行くと首がうなだれてお湯の中に顔がつかり、お湯を飲まれていました。
入浴介助には2人しか浴室にいなかったので
大急ぎであげたのですが、ぐったりされていました。
主任を呼びにいこうとしたら今度はもう1人の利用者が足を滑らせて転倒され、
抱き起こして大丈夫か確認し、脱衣場で座ってもらいパートさんに任せました。
お湯を飲んだ利用者は、その後、医務のナースに見てもらいました。
結局、その利用者さんは、肺炎を発症され、
病院に入院となりましたが、3日後には亡くなりました。
特養入所を長く待っておられた女性で、
ご家族は「せっかく入れたのに」といっておられました。
F施設長は、
「今、施設は大事な時、お風呂のことは家族に言わないように」
と私とナースに厳命しました。
私が記録していた「介護記録」「ケースファイル」は主任が施設長の指示で、
そのページだけ書き直しました。
家族さんには私は、ついに入浴中のことは言えませんでした。
施設長に
「あなたが目を離したのだから業務上過失致死で刑を受けることになるわよ」
と脅され、黙り込むことにしました。
ご家族は肺炎の原因について風邪だと説明され、納得されたとのことです。
施設長のお兄さんが理事長で主任やナースも身内です。
その後、私は施設を去りましたが、
今でもそのときのことを思い出し体が震えます。
二度と介護の仕事はしないと決めたのですが、事情があってヘルパーになりました。
あの入浴事故と誤嚥性肺炎で亡くなられた利用者さんのことを告白しなければ、
と思うのですが、その勇気がないのです。
元特養介護職員
▲ ▲ サーラの部屋 介護福祉現場の内部告発 より
これは内部告発によるものですが、
同様に、北海道の施設で入居者の虐待を内部告発したという事件がありました。
この内部告発者を支える会もあるようです。
いかに内部告発者を保護するかは、
社会全体に問われている問題です。
それだけではありません。
先に紹介した内部告発は
明らかに業務上過失致死ですが、
それでも表明化しないのは、施設の持つ閉鎖性の強さに起因しています。
いかに、施設というものをオープンな環境にしていくかが大きな問題です。
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