北見の介護施設 開業10カ月、大半閉鎖状態 「法律に違反」道が指導
北見市で特別養護老人ホーム「はくちょう」に加え、デイサービスやショートステイなど併設三施設を運営する社会福祉法人「相内光央会」(稲田正範理事長)が、開業から十カ月以上を経過したのに、特養ホームの一部と併設施設を閉鎖状態にしているのは介護保険法違反などにあたるとして、道が文書指導を行っていたことが十五日までに分かった。
特養ホームと併設の三施設には国と道、北見市から約六億円の補助金が支出されているが、相内光央会は「職員不足などから全面開所のめどは立っていない」としている。
相内光央会は昨年五月、特養ホーム(定員七十九人)のほか、併設するデイサービス(同二十五人)、ショートステイ(同十人)、訪問介護ステーションを開業。これに合わせ道から介護老人福祉施設や居宅サービス事業者の指定を受けた。
しかし、昨年十一月の道の監査などの結果、北見市内には約四百人の待機者がいるのに、同法人の特養ホームは定員七十九人のうち五十七人しか入所させていないことが発覚。さらに、補助金六億円のうち二億三千万円が充てられた併設施設については、まったく事業を行っていないことが分かった。
施設の運営については、訪問介護ステーションで二・五人(常勤換算)以上など国が職員数の基準を定めているが、同法人の訪問介護ステーションとデイサービスには職員が一人も配置されていないなど、不備が見つかった。
悪質な補助金詐欺、という面だけではなさそうですね。
介護の人材が不足しているのは、どこも同じで、
この労働力の不足から、近いうちに日本の福祉が成り立たなくなる危機的な状況を迎えるかもしれません。
それに加えて。
相内光央会は「職員の教育体制が整っていなかったため、開設当初の一、二カ月で十数人が辞める事態に陥った。現在も全面的には事業を行えない状態が続いている」としている。
明らかに問題ですよね。
これは開設当初からの計画に無理があったとしか言えません。
認可を出した北海道の責任も問われるべきかもしれませんね。
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