老人虐待:法務局、人権救済へ 聞き取り調査開始
無届け有料老人ホーム「ぶるーくろす癒海館(ゆかいかん)」(千葉県浦安市)の入所者虐待疑惑で、千葉地方法務局と東京法務局が、「重大な人権侵害の疑いがある」として、虐待が疑われる事案に対して人権侵害の調査救済手続きを開始したことが分かった。千葉地方法務局は、毎日新聞の報道で疑惑発覚後、千葉県と浦安市に職員を派遣して情報収集していた。人権侵害の事実が確認され次第、刑事告発、関係行政機関への通告などの措置に踏み切る方針だ。
両法務局は28日、手続きの一環として、虐待を告発した元職員から約3時間にわたり施設の運営実態などについて聞き取り調査した。昨年11月ごろ、30代の障害者の男性がペット用の柵(さく)に入れられたケースや、金属製の手錠で男性入所者が拘束されたことなど、個々の身体拘束事案についても詳細に聞き取った模様だ。
今後、元職員の証言を精査したうえ、施設運営会社「ぶるーくろす健康開発協会」(東京都中央区)の中原健次郎社長(71)、施設の中原規容子事務長(36)ら責任者からの聞き取りや施設の調査を行う方針。虐待による人権侵害の事実が固まれば、悪質さに応じて、捜査当局への刑事告発、関係行政機関に適切な処置を求める通告、文書で改善を求める勧告などの救済措置を取る。
刑事事件として告訴される見通しが立ったようです。
このニュースで気になるのが、この部分。
法務省によると、老人ホームなど高齢者福祉施設の職員による入所者への人権侵害事件は最近増加傾向にある。03年6件、04年28件、05年18件の救済手続きが取られている。
本当に高齢者施設での人権侵害事件は増加しているのか。
以前と何が変わったのかといえば、
人権侵害に対して、より厳しい目で見るようになったということで、
今まで隠れていたものが表面化したという形ではないでしょうか。
しかし、この報道では、
施設内での虐待が増えている、劣悪な介護施設が増えている、モラルの欠如した介護職・経営者が増えている、
といった印象を与えかねないような木がするのですが。。。
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