福祉現場で人手不足 県内で9カ月連続(兵庫県)
福祉の仕事を紹介・あっせんする兵庫県福祉人材センターと姫路市福祉人材バンクへの月別の新規求人数が、昨年十一月まで九カ月連続で新規求職者数を上回ったことが十七日、分かった。求人の方が多い期間は、記録が残る二〇〇一年四月以降で最も長い。景気の回復で雇用情勢が改善されたのを受け、労働条件が厳しい福祉現場が人手不足になっている実態がうかがえる。
昨年十二月に求職の受け付け方法が変わったため比較はできないが、依然、厳しい状況は続いているという。
同センターは神戸市中央区、同バンクは姫路市にあり、双方で県内全域をカバーする。窓口で求職者の登録を受け付け、求人があった老人福祉施設や障害者施設に紹介・あっせんする。
月別統計によると、求人が求職者より多い状態は、まず、〇五年九月から〇六年一月まで五カ月続いた。二月のみ逆転したが、三月には求人が再び上回り、十一月まで九カ月続いた。十一月は求人二百五十二人に対し、求職者は七十五人。十月には求人が過去最多の四百五人を記録し、求職者の五・八倍に上った。
また、求人の内訳(昨年四-十月)によると、職種別は介護職が最多で、ホームヘルパー、相談員・指導員が続いた。分野別は老人福祉・介護保険が最も多かった。同センターの松浦健二所長は「夜勤や宿直もある不規則な勤務や給与水準の低さが敬遠されているのではないか」と話す。
求職者の5.8倍ですか。
介護の現場の仕事に対するイメージが悪いのは、
介護の仕事を現役でしている自分たちにも原因があると思いますけれど。。。
そんな状況にあるにもかかわらず、こんな事件。
仙台の福祉専門学校3年生全員、資格得られず
仙台市の仙台福祉専門学校で保育学科の3年生37人全員が3月の卒業を控え、必要な単位を取得できず保育士や幼稚園教諭の資格を得られていないことが17日、分かった。
同校によると、生徒は聖徳大短期大学部通信教育部にも在籍し、専門学校がサポートしながら通信教育で幼稚園教諭などの資格を得るシステム。しかし、リポート提出が必要な科目などで、資格を得るだけに必要な単位を取ることができなかったという。現在の3年生は保育学科の1期生で、同校は「リポート科目の難易度の認識が甘かった」と説明。
同校を運営する学校法人菅原学園の菅原一博理事長は同日会見し「誠に申し訳ない。できる限りの応援をしたい」と謝罪した。
保育や介護の現場で働こうという、志を持った金の卵ですよ。
全国の専門学校や資格学校のみなさん。
このご時世に介護の仕事を目指す奇特な(?)若者たちの夢を踏みにじらないよう、よろしくお願いします。
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