特養ホーム専門の窃盗団、60人を逮捕…被害6億円超
関東から九州まで23都府県で特別養護老人ホームを狙って金庫破りなどを繰り返したとして、大阪、京都など12府県警の合同・共同捜査本部は28日、中国福建省出身で住所不定、無職林和仙(32)、林■云(40)両被告(いずれも窃盗罪などで公判中)ら中国人や日本人らのグループ計60人を窃盗、建造物侵入容疑などで逮捕、起訴したと発表した。
グループによる犯行とみられる被害は、2003年6月から今年3月までに計730件、6億7500万円相当に上り、捜査本部は裏付けを進めている。
調べでは、両被告は他の3人と、昨年5月1日深夜から2日未明にかけ、佐賀市田代の老人ホームに侵入、事務所の金庫から約700万円を盗むなどしたとされる。これまでに和仙被告は7件、■云被告は10件の窃盗罪で起訴されている。
捜査本部によると、60人の内訳は、中国人43人、日本人14人、在日韓国人3人。大阪、愛知、神奈川、和歌山、兵庫各府県を拠点とする5つの小グループに分かれ、メンバーを入れ替えながら、電話帳で調べた老人ホームに4~6人で侵入し犯行に及んでいた。
(■は経の糸ヘンのない字)
特養専門の窃盗団。
特養がお金をたんまりと持っているわけではなく、
管理体制が甘いという点を突いた犯行であると考えられます。
施設の中には、職員・業者・家族など、さまざまな人が行き交うわけで、
知らない人が入ってきたとしても気づかれにくいという側面もあります。
それにしても、730件、被害総額6億円超というのは、
特養の管理体制の甘さに大きな問題がありますね。
被害は窃盗のみのようですが、もし仮に入所者の生命・身体に何らかの被害が及んだとしたら・・・。
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