認知症高齢者や障害者ら、消費者金融トラブル急増
認知症の高齢者や精神・知的障害者らが、消費者金融との契約トラブルに遭う例が急増していることがわかった。各地の消費生活センターに寄せられた相談は過去6年間で4.3倍に増え、05年度は500件を超えた。朝日新聞の調べでは、契約無効などを求めて被害者が起こした訴訟は、14日に行政処分を受けたアイフルに対するものだけで04年以降5件あり、このほか2人が提訴準備中だ。多重債務問題のひずみが弱者に及んでいる。
国民生活センターによると、「サラ金・フリーローン」に関するトラブル相談は99年度以降急増。03年度にピークの約21万件に達した後は、10万件前後で推移している。このうち、認知症、精神・知的障害者など、契約について判断が困難とみられる人にかかわる相談は、集計を始めた99年度は131件だったが、05年度は567件に達した。
金に困った知人にたかられて借金させられたり、家族から担保提供を頼まれたりする例のほか、悪質販売業者に借金させられる例も目立つという。仕事の収入がある人は2割ほどにすぎず、自己破産に追い込まれる人も珍しくない。
同センターの木間昭子調査室長は「相談は氷山の一角。多重債務に苦しむ人の数が高水準で推移する中で、立場の弱い人を巻き込む傾向が出ている」と話す。
大手消費者金融の多くは、正常な理解力がないとみられる相手との契約を内規で禁じている。しかし、「現場には厳しい営業目標が設定され、無理して契約する例が後を絶たない」(大手の元営業担当役員)との指摘もある。また、別の大手の店長経験者は「営業の人間なら新規の客は1件でも多くほしいものだ」という。
どうする~アイフル~。
消費者金融のあくどい手口が社会的な批判を集めるなか、
返済不可能な借り入れを行う消費者側の「自己責任」にも批判が注がれています。
が、契約に関しての十分な理解を得ていない相手に対して契約を行うケースも多いようです。
リフォーム詐欺など、高齢者・障害者を標的とした悪質な行為が続いています。
被害者は経済的にも弱者であるケースが多いのは、
このすさんだ社会を象徴しているようですね・・・。
認知症になった利用者が「お金がない」「お金がない」と毎日のように繰り返していて、
消費者金融に行ってお金を借りているケースと関わりました。
消費者金融の名刺が置いてあることで発覚できましたが、家族や援助者側もひやひやですよね。
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