さて、デイサービスとともに大幅な報酬削減が告知されていた特養です。
①基本報酬の見直し
<従来型個室>
要介護1 580単位/日 ⇒ 547単位/日
要介護2 651単位/日 ⇒ 614単位/日
要介護3 723単位/日 ⇒ 682単位/日
要介護4 794単位/日 ⇒ 749単位/日
要介護5 863単位/日 ⇒ 814単位/日<多床室>(平成24年4月1日以前に整備されたもの)
(現在) (平成27年4月) (平成27年8月)
要介護1 634単位/日 ⇒ 594単位/日 ⇒ 547単位/日
要介護2 703単位/日 ⇒ 661単位/日 ⇒ 614単位/日
要介護3 775単位/日 ⇒ 729単位/日 ⇒ 682単位/日
要介護4 844単位/日 ⇒ 796単位/日 ⇒ 749単位/日
要介護5 912単位/日 ⇒ 861単位/日 ⇒ 814単位/日<ユニット型個室>
要介護1 663単位/日 ⇒ 625単位/日
要介護2 733単位/日 ⇒ 691単位/日
要介護3 807単位/日 ⇒ 762単位/日
要介護4 877単位/日 ⇒ 828単位/日
要介護5 947単位/日 ⇒ 894単位/日
軒並み削減されています。
ただ、要介護1・要介護2は原則特養入所の対象外、というルールを作った以上、
報酬を大幅にカットするのではないかと予想もしていましたが、
要介護1・2だからといって特別にカットされているということはなさそうです。
ただ、多床室はかなり報酬単価の引き下げとなっていますね。
これは多床室でも部屋代を徴収するようになるということからですが、
それにしても下げ幅は大きいですね。
看取りを強化するように、加算の上乗せなども診られます。
続いてグループホームを見てみます。
①基本報酬の見直し
<認知症対応型共同生活介護費(Ⅰ)1ユニット>
要介護1 805単位/日 ⇒ 759単位/日
要介護2 843単位/日 ⇒ 795単位/日
要介護3 868単位/日 ⇒ 818単位/日
要介護4 886単位/日 ⇒ 835単位/日
要介護5 904単位/日 ⇒ 852単位/日<認知症対応型共同生活介護費(Ⅱ)2ユニット以上>
要介護1 792単位/日 ⇒ 747単位/日
要介護2 830単位/日 ⇒ 782単位/日
要介護3 855単位/日 ⇒ 806単位/日
要介護4 872単位/日 ⇒ 822単位/日
要介護5 890単位/日 ⇒ 838単位/日<介護予防認知症対応型共同生活介護費(Ⅰ)1ユニット>
要支援2 801単位/日 ⇒ 755単位/日
<介護予防認知症対応型共同生活介護費(Ⅱ)2ユニット以上>
要支援2 788単位/日 ⇒ 743単位/日
これも報酬が削減されています。
夜間の支援体制の充実に伴う加算が算定できると大きいですが、職員配置ができるかどうかですね。
②夜間の支援体制の充実
(新規) 夜間支援体制加算(Ⅰ)1ユニット 50単位/日
夜間支援体制加算(Ⅱ)2ユニット以上 25単位/日
注)現行の夜間ケア加算は廃止する。
算定要件
○ 夜間及び深夜の時間帯を通じて介護職員を1ユニット1名配置することに加えて、夜勤を行う介護従業者又は宿直勤務を行う者を1名以上配置すること。
いくつか注目されたサービスを紹介しました。
新聞紙上では、在宅に手厚く、施設は引き下げ、なんて書いてありますが、とんでもない話ですね。
正直、わかっていたとはいえ、非常に厳しい単価が示されました。
今になって慌ててもどうにもならないことですが、介護事業者はもっと声を大きく反発していかなきゃいけないですよね。
介護の現場で働くものとしては、
少なくとも自分が提供しているサービスがどうなるのか、単位数はわからなくても
ある程度の目安が利用者さんにもお伝えできるといいですね。
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