認知症の専門知識もつ、認定看護師 まず10人誕生へ
認知症ケアの専門知識や技術をもつ、初めての「認知症高齢者認定看護師」が誕生する。日本看護協会が新設するもので、研修を終えて試験に合格した10人が15日に発表される。毎年、研修を続け、認定看護師を増やす予定だ。
同協会によると、認知症の患者は診療科にかかわらずいる。だが、看護師は所属する科の知識はあっても、認知症の理解が不十分で、コミュニケーションに戸惑うケースも少なくないという。
このため、認知症に詳しい看護師を育成しようと、昨年4月から協会の研修学校(東京都清瀬市)で研修を始めた。定員15人に対して全国から19人の応募があった。1年間、基礎知識の講習を受けて実習を終え、5月の認定試験に10人が合格した。今年4月からは2期生が研修中だ。
認定看護師は、認知症の患者への対応だけでなく、家族のサポートや、退院後に利用する訪問看護ステーションとの連携を調整する役割を担う。同協会は「どんなケアが必要か見極め、医師や介護職といったスタッフ間の橋渡しも期待したい」としている。
同協会はこれまで、救急や糖尿病など12分野で1700人以上の認定看護師を育成している。「認知症は介護の分野」という見方もあったが、現場のニーズが高まり、認定を始めた。
看護職って、専門分化が進んでいて、
経験を積むことでその道のエキスパートとしてステップアップするシステムが確立されています。
が、認知症ケアに関しては、
確かに医学的な知識も重要になってくるとはいえ、
実践の場面でケアを進めていくのは介護職ではないでしょうか。
介護の分野でも、
認知症ケア専門士がありますが、
まだまだ認知度も低く、受験者数も少ないのが現状です。
この資格の意義は別として、
介護職側が認知症ケアのスペシャリストとして、リーダーシップを発揮していって欲しいですね。
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